
このところ梅雨の合間に撮りためた散開星団や球状星団が続いて、やや単調な感じがするので、前倒しで撮影したばかりのM31を先に画像処理してみた。
この夏は、スッキリした晴れの晩がほとんどないままに7月下旬から8月初旬にかけての新月期が過ぎていくなかを、右往左往してようやく巡り会えた星空で望遠鏡を向けたのは、夏の星雲星団ではなくM31アンドロメダ銀河だった。M31は双眼鏡や小口径の望遠鏡でも楽しむことができる数少ない銀河星雲だが、32cmドブソニアンだとどんな風に見えるのだろう。
望遠鏡を覗くと、まずは明るい銀河の中心部と視野の片隅のM32が目につく。8cm屈折望遠鏡だと恒星をぼかしたよな感じにしか見えないM32だが、ちゃんと面積を持って広がって文字通り伴星雲らしく見えている。そしてM31本体は明るい銀河の中心部から光芒が視野一杯に横に延びているのがわかる。その明るい楕円形の中心部も実は紡錘形をしており、その周辺部に意識を集中すると何となく不整な変化があることが感じられる。そして、M32が見えている反対側の銀河の縁(写真だと下縁)にクッキリと暗黒の切れ込みが走り、その暗黒帯の外側にも薄らと銀河が広がっている様が確認できた。
画像処理では、コントラストを効かせたために暗黒帯の外側にある銀河の淡い部分が背景に沈んでしまっているが、眼視では非常に淡くではあるが見えており、この写真以上に銀河の広がりを感ずることができた。その一方で、コントラストをつけたことで、明るい中心部の辺縁に不規則な切れ込みがあることがハッキリと写っている。コンデジのF値の関係で、銀河の淡い部分は十分に表現出来ていないが、大口径による高い解像度は、辺縁部の微細な変化を捉えるのには役立っているようだ。
M31アンドロメダ銀河
2011年8月5日1時7分- 2.5sec. x 164 shots
撮影地:長野県富士見高原