M51はフェイス・オンの代表的な銀河の1つだが、エッジ・オンの銀河の代表と言えばNGC4565になるだろう。NGC4565を8cm屈折望遠鏡で見ると明るい中心部はかろうじてわかるが、長く伸びた腕は「ある」と信じてみても、わかるようなわからないような・・。そもそもメシエのリストに入っていないぐらいなので、その魅力を眼視で味わうのは8cmだと難しいところだ。そのNGC4565をドブソニアンで眺めると、長く伸びた腕はもちろん中央部を横切る暗黒帯の存在も見えるとか・・・。
確かに、明るい中心部から腕が伸びている様子はハッキリとわかる。そして中心を横切る暗黒帯だが、あると言われればあるような気がするが、そう思って見ているからかも知れない。悩みながら真剣に見ていると、なんだか頭がクラクラしてきた。はたして暗黒帯は見えているのか、判定はコンポジット撮影に委ねよう。
コンポジットの画像では、よく見ると明るい中心部に距離を少しおいて平行にうっすらと一筋写っている。追尾をしないドブソニアンでの撮影だと、どうしても日周運動の影響で流れてしまって暗黒帯は写りにくくなるが、その状況でも暗黒帯がどうにか写っているのだから、眼視で暗黒帯が見えてもおかしくはないだろうと思う。
30mm接眼レンズだと見かけの大きさが小さいので、暗黒帯を見るには倍率をもう少し上げた方がいいのかも知れない。この次には、ぜひやってみようと思う。
NGC4565
2011年4月1日1時58分- 2sec. x 120 shots
撮影地:北杜市明野