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ドブソニアンで巡る星空

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M3球状星団

M3球状星団_b0219752_0402725.jpg
春から初夏にかけての空では、たくさんの球状星団を楽しむことができる。その中で、M13とω星団が横綱だとすれば、大関格はM3とM5だろう。M4やM22も見かけの大きさがあって楽しめる球状星団ではあるが、均整のとれた美しさという点ではM3やM5に軍配があがる。少なくとも8cm屈折望遠鏡で見ている時には、そう思っていた。

ところが32cmドブソニアンで眺めてみると、M4の微光星が密やかな光を放ちつつ砂金を散らしたかのように群れている様は、これは大関どころか横綱の座も脅かすのではないか、というような美しさだった。それではM3は、どう見えるのだろうか。

30mmの接眼レンズでは、M3は思ったよりも小さい印象だ。全体的に非常に均整がとれており、星が密集している様は美しい。しかし、このくらいの低倍率だと広がりが少ない分だけ見劣りする印象を受けた。大関であることには異論はないが、横綱を脅かすだけの力強さというか魅力は感じられなかった。

ただこの夜は、少し風があって天頂方向のM3を見ている間は風で鏡筒が動いてしまうことがあった。そのため眼視もじっくりと腰を据えてできず、撮影もピント合が中途半端になってしまった。もう少しよい条件の中でじっくりと見てみたいと思う。

M3
2011年5月9日1時40分- 1.3 sec. x 70 shots
撮影地:長野県富士見高原
by Ninja320 | 2011-06-28 00:41 | 球状星団
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